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2020年のセミナー

2020年1月25日 第22回 長距離及び在米介護者、その予備軍のための無料日本語セミナー

演題 1:認知症? それ慢性硬膜下血腫が原因かも
脳神経外科学会専門医による講演。 慢性硬膜下血腫は高齢者の治療できる認知症の原因の一つで、脳神経外科医であればよく遭遇する疾患です。加齢に伴う脳の萎縮、軽度の頭部外傷などが発症の原因で、高齢者がよく内服している抗血栓薬 (脳梗塞/心筋梗塞予防に飲んでいる血液サラサラの薬)の内服も血腫の増大や再発に寄与しています。主な症状は麻痺、歩行障害、認知機能障害ですが、重症例では意識障害を来し、死に至る可能性もあります。治療ですが、内服薬などによる内科的治療では治癒困難で、外科的治療が慢性硬膜下血腫を根治しうる治療として外科的治療があります。この講演では慢性硬膜下血腫について原因、症状、難治・再発例、そして最新の治療を駆使した脳神経外科医の工夫などについてもお話します。

講演2:高齢者のこころの健康を保つための工夫
精神科専門にで法学部教授による講演。高齢になると様々な疾患を抱え、生活の質が低下してきますが、高齢であっても、健康状態をなるべく良好に保つことが重要なのはいうまでもありません。平均寿命が延びている現在、「健康寿命」という指標が注目されています。これは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。今回のセミナーでは、高齢者の生活の質を低下させる原因となる精神疾患、特にうつ病を中心として、その症状、治療法についてお話をします。また、日本における高齢者の「健康寿命」を伸ばすための取り組みについても紹介します。


2020年2月22日 第23回 長距離及び在米介護者、その予備軍のための無料日本語セミナー

講演1      統合失調症とはどのような病気?— “病識のない”患者さんへの治療アプローチ—

神経科専門医による講演。統合失調症は100人に一人の割合で発症する、実は「ありふれた病気」です。これまでの研究で発病には遺伝やストレスなどの生活環境が関わっているとされていますが、はっきりとした原因は未だに不明です。特徴的な幻覚や妄想などの症状をはじめ、慢性的な経過をたどる一方で、治療を受けるのはなるべく早い方が予後は良いとされています。しかし患者さんの多くはご自身が「病気である」という認識が乏しく、病院を受診したり、薬をのむことに抵抗を感じている方が多いのも事実です。本セミナーでは統合失調症とはどのような病気なのか、またその患者さんを前にして我々精神科医はどのように病状を理解し、診断そして治療を行っているのかについてお話したいと思います。


講演2     日本人に多いもやもや病

脳神経外科専門医による講演。もやもや病は、1957年に初めて日本で報告されました。脳血管が進行性に細くなる原因不明の病気で、付随して生じる微細な異常血管にちなんで命名されています。特に日本人の発症率が高いことがわかっています。近年では、国際的にも認識が高まっており、欧米でも多くの患者が本疾患と診断されています。小児・成人とも発症する可能性があり、後遺症を残さないためには早期に適切な治療を受けることが重要です。本疾患の特徴や治療、最新の研究などについて、お話します。